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難波中新規エステ改修工事 #2
どうもこんにちは、田端です。
先日どうしてもお餅を焼きたくてオーブントースターを買いました。
皆様ご存じでしょうか、焼き立てのトーストってとても美味しいです。
グリルもなく、コンロの直火で無理やり焼いていた頃の私に食べさせてあげたいです。
それもつい最近の話ですが。
さて本日は前回の難波中のエステの着工からです。
今回は設備の移設や増設がないので
・解体
・造作
・電気工事
・内装
・電気工事仕上
・美装
およそこのような流れで工事が進みます。
ということでまずは解体、ですが
当現場はクローゼットと、場所を変えるトイレドアくらいの物なので、一瞬です。
同日に材料の搬入を行うほどに一瞬です。
そうして搬入した材料で、造作の工事に入ります
前回のカフェでもお世話になっていました、おじいちゃん大工さんです。
以前書類の記入の折に血液型を訪ねた所「聞かなくても分かるんちゃう?A型よ」と返答いただきました。私のことはO型だと思っていたそうですが、生粋のA型です。びっくりされました。
さて話が大幅に逸れましたが、仕事が早いので進みが一瞬です。
今回は既存のCF(クッションフロア)に塩ビタイル上張りで床を仕上げます。
コンクリートの躯体等であれば、そのまま墨出し(下書き)ができるのですが、CFは墨がのらずに消えてしまうので、今回は養生テープを貼ってから墨出しを行っています。
さて、今回の下地の施工にて特に注意すべき所を2点挙げてみます。
まず間仕切りを立てる時の多くは、それが接地する既存の壁に柱を固定して、強度を持たせます。
ですが今回のようなガラスの面に対してはその方法が取れないので、それに代わり天井と床で柱を支持する必要があります。天井仕上げのボードのみではその強度が見込めないので、天井の上に運よく下地があることが条件になります。
ですがそんな奇跡は起こらないので、今回は天井点検口からチェックしたり、ビスをもんでみて下地が無いな、と発覚した箇所には新たに下地を組んでいます。
もう一点、ガラス棚やサイン看板を取り付ける箇所には、必ずそれらの重みに耐えうる下地を仕込みます。
室内仕上の多くは石こうボードです、今回も例に漏れずそうなりますが、石こうボード単体ではビス等で重みを支える強度に欠けるので、必要な所に木材の下地を仕込むか、その部分だけ石こうボード以外の材料を使う、等の対策を講じます。(コンパネにしてみたり)
例えば、コート掛けやお施主様自身で棚を造設したい、というご要望があれば事前に下地だけを打合せした位置に仕込んでおいて引き渡し、という場合もあります。
と、上記のような対応が必要な所を、大工さんと打合せして作業を進めていただきます。
今回は各部屋に一か所、アクセサリートレイを置くためのニッチを設けています。
感知器や空調が機能するように、間仕切りの上部に開口を設けて完全に個室を仕切らないようにしています。
化粧直しスペースは特に豪華な仕上がりになります。
こちらに設置する鏡はきっちり幅いっぱいになるように、取付箇所がきちんと形になったこの段階で実寸を測って制作依頼をかけます。(厳密に言うとこの上にクロスを貼るので、それも加味して依頼します。)
もちろん計画している時点で算出することもできますが、やはり人の手で作り上げる以上誤差は避けられません、現場での変更も多々あるので可能な限り確実な方法を選びます。
化粧直しスペースと同じく、前回のパースにてお披露目した下がり天井です。
写真ではもう見えないのですが、下がり天井のセンターラインに設けるダウンライトに干渉しないよう下地を組んでいただいています。
受付スペースには、アイアン窓を設けます。
奥に見える壁面は、物販のガラス棚を取り付けるために、石こうボードではなくコンパネで壁をふかしています。
そのようなあれこれを経て造作が仕上がります。
今回は特に、小さな注意点たちをクローズアップして記載してみましたが、いかがだったでしょうか。
完成形を見ただけではそんな小さな用心が隠れていることはなかなか分からないものですが、計画している最中は、施工が始まってからエラーが無いように、図面で、パースで、はたまた頭の中のイメージと経験も総動員して注意すべき点を洗い出します。
それでもすり抜けてくることもままあります、困ってしまいますね。
まだまだ難しい事だらけで力不足を感じずにはいられませんが、日々気付きがあるのは楽しい事です。
さて、次回は仕上がりに向かいます。
よろしければまた覗いてみてください。